附帯税にはどんなものがある?課税される条件はどうなっているか
延滞税とは?
延滞税というのは、税金を納期限までに納めなかった場合に課される税金です。
つまり、納期限を忘れていたり、手元に十分な現金がないなどの理由で税金を納めなかった時に、この税金が課されます。
附帯税には、この他にもいくつかの種類がありますが、延滞税は、納税が時間的に遅れたことによって発生する税金だと言うことができます。
課税される額は、滞納していた税金をいつまでに納めるかによって変わってきます。
納期限の翌日から2カ月以内であれば、原則として年7.3%、それを過ぎると年14.6%を、本来の税金にかけた額を納めなくてはいけません。
なお、年度ごとに特例基準割合というものが設けられていて、実際にはこれらの課税割合よりも低くなる場合があります。
延滞税は、本来納めるべき税金とは別に納付するものです。
また、確定申告の期限を過ぎてから申告をしたり、後から修正申告書を提出した場合にも、課税対象となります。
加算税とは?
加算税というのは、納めるべき税金の額を少なく申告したり、申告しなかった場合に課される税金です。
附帯税の中では、納税額の計算ミスや不正によって発生する税金になります。
この税金には4つの種類があり、課税される際の条件や、課税割合もそれぞれに異なっています。
過少申告加算税は、税務調査を受けてから修正申告をして、納税額が増えた場合に課税されます。
課税割合は10%または15%です。
無申告加算税は、期限内に税金の申告を行わなかった場合に課されるものです。
課税割合は15%または20%ですが、税務調査が入る前に自主的に申告書を提出すれば、5%まで割合が軽減されます。
不納付加算税は、源泉徴収した税金を納期限までに納めなかった時に課されるもので、課税割合は10%です。
これについても、税務署の指導を受ける前に納付をすれば、課税割合が5%になります。
なお、悪質な不正が見つかった際には、重加算税が課されることになり、課税割合は35%または40%となっています。
利子税とは?
利子税は、申告期限までに延納の届出をして、これが認められた場合に本税に追加して課される税金です。
利子税は延滞税と少し似ていますが、附帯税の中では唯一、ミスや不正などによらない合法的な税金という側面を持っています。
延納できる税金にはいくつかの種類があります。
主なものとしては、所得税や相続税、贈与税などがあり、それぞれの税金ごとに利子税の課税割合は異なります。
また、相続税や贈与税に関しては全額を延納することが可能ですが、所得税の場合は半分の額までしか延納の対象になりません。
しかも、残りの金額についても、利子税とともに5月31日までに納付する必要があります。
所得税の利子税は、延滞税と同じく、年7.3%かその年の特例基準割合のうちどちらか低いほうが課税割合となります。
しかし、延滞税とは違って、2カ月間を過ぎた場合でも課税割合は上がりません。
なお、贈与税では最高5年まで、相続税では最高20年まで延納期間を伸ばすことができます。
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